安心出来る生活を守る為の知識

鍵の防犯性能が家を守ります

家に帰ると鍵が開いたままでヒヤヒヤした覚えはありませんか?顔見知り・信頼できる人ばかりが世の中にいるわけではないので、鍵を閉めていないともしかしたら他人が侵入してくる恐れもあります。関の鍵を閉めて出かけるという行動は皆さんが生活していく中で身についた安心できる生活を守る為の行為・または癖です。

鍵の防犯性能は構造・素材・種類によって大きく異なります。防犯性能は平成12年ごろにピッキングという空き巣の鍵開け手口が横行して以降、各メーカーが力を入れ年々優れた鍵が生産されるようになりました。その当時は主にディスクリシンダーという鍵が広く普及しており、鍵を挿し込むと鍵穴内の板状の障壁が動き正しい鍵であればシリンダーが回転する仕組みの鍵でした。しかしこの構造はピッキングが容易に出来てしまうものです。それ以降は複雑な構造の鍵が段々と普及しピッキング被害は減少傾向にありますが、まだ約10年前ほどのことですのでピッキングに弱い鍵が付いたままの家は少なくありません。

ではピッキングに強い鍵にする事で空き巣被害を免れるかというと、そうでは無いのです。空き巣もプロとなればピッキング以外の鍵開け手口を研究しています。ピッキング被害が減少した理由には、こうした別の鍵開け手口へ転換しただけということなのです。別の手口には、こじ開け・こじ破り・カム送り開錠・バンピング開錠なるものがあり、それぞれ対策部品が後を追うように普及しました。現在ではサムターン回しという手口が増え始めていますので、ぜひ対策部品の取り付け・または対策された鍵へ交換することをオススメします。鍵の交換は鍵屋さんに依頼して防犯効果が正しく発揮されるようきっちりと取り付けてください。